MeseMoa.の隣にいる人の話。

こんにちは。あいだと申します!

まずはミュージカル『Re:Trigger』6日間、全11公演お疲れ様でした!

大好きな浅井さやかさんの物語を生きる、浅井さんの音楽を歌うMeseMoa.さん、ぜあらる。さん、こぬさん、さっさーさん、近藤さん、藤田さんを感じることができて、ほんとうに幸せな空間でした。

生きるキャラクターひとりひとりが愛おしくて、全員の幸せを願わずにはいられない。

綺麗ごとだけじゃ生きていけないこの世の中でも、強さと弱さを抱えながら「生きてていいんだ」と強く思わせてくれる、そんな物語でした。

 

ミュージカルの感想を書き始めると、切りがなくなってしまうので早速本題に入ります!

8月のブログでは、「MeseMoa.に感謝をしている話」と称して、

halyosyさんが出会ったむすめん。」について、わたし個人の感情も含みながら記事を書かせていただきました。

今回は、「浅井さやかさんに出会ったMeseMoa.のことを書きたいと思っています。

前回のブログ同様、主観的な内容になっていることかと思いますので、事実とは異なった内容があった際にはコメントやツイッター(@usagitokirinm)でご連絡をいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

※また、ミュージカル『Re:Trigger』、『Cry for the Moon』、昨年のツアーストーリー『Maze No.9』のネタバレを含みます。考察ブログではありませんが、物語の内容に触れることがありますので、そちらをご了承の上お読みください。

 

前回ブログを書いてから、また書きたいと思う瞬間は何度かあったのですが、なかなか筆が進まず半年ほどが経ってしまいました。

なので、え!いまさら!?と思われる内容もりだくさんです!

自分の筆の遅さを呪いますが、『Re:Trigger』を観て、ああこのタイミングで書くために残っていたんだなあと思ったのです。その割に、前半は『Re:Trigger』関連じゃないことを書いていますが……生ぬるく読んでください!よろしくお願いいたします。 

 

 

 

浅井さやかさんとMeseMoa.が出会ったことで、何が起きたでしょうか。

わたしは、MeseMoa.とぜあらる。さんの関係を、むすめん。のままでいさせてくれたんだと思っています。

そして、MeseMoa.の物語をより大好きにさせてくれました。

 

浅井さやかさんとMeseMoa.が最初にタッグを組んだお仕事、それは2017年12月に上演された、ミュージカル『Cry for the MOONー月に捧げる唄ー』です。

砂岡事務所×MeseMoa.と銘打ったこの公演、MeseMoa.のメンバーだけではなく、その年の1月にMeseMoa.の前身グループであるむすめん。を卒業した、ぜあらる。さんもキャスティングされていました。

このことについて、ぜあらる。さん本人がラジオでこのように語っていました。

 

「卒業してから、MeseMoa.のみんなと距離を取った方がいいのかなと思っていた。ファンの人はもちろん喜んでくれて温かく出迎えてくれるが、自分自身は大丈夫なのか、外から見たときに『卒業した意味ないやんけ』と思われるのではないか、と思っていた。ミュージカルはMeseMoa.のメンバーだけでやるはずだったけど、MeseMoa.バックホーンを見た浅井さんが、僕にも出てほしいとキャスティングをしてくれた。その時に僕が卒業したことについて頑なに囚われすぎていたと思って、そこからラフに考えられるようになった。MeseMoa.+僕という絵があっても抵抗がなくなった。」

 

わたしはぜあらる。さんが卒業してからMeseMoa.のファンになった立場なので、当時から応援していた方々のぜあらる。さんを想う気持ちとは比較にならないと思います。けれど、「大好きな人が、この人たちとここにいたはずなのに、今はもういない」という寂しさは、痛いほどわかっているつもりです。

MeseMoa.を好きになっていく過程でぜあらる。さんが卒業していることを知り、失礼な言い方かもしれませんが、MeseMoa.は「本当の形」からひとり欠けている状態なのだと感じていました。

そう感じてしまうほど、「むすめん。」というグループの、ぜあらる。さんの存在は大きかったのです。当時を知らないオタクが何を言っているんだと思われるかもしれませんが、後から知ったわたしでさえそう思うのです。当時を経験してきた方の気持ちは、想像することもままならないです。

 

きっと、卒業公演を見た浅井さんもMeseMoa.における、「むすめん。」「ぜあらる。」という存在の大きさを、同じように感じていたのではないかと思っています。

ぜあらる。さん参加のラストシングル「着陸!月面ZENBU」のテーマが竹取物語であったことと、『Cry for the MOON』のテーマが竹取物語がであったことは、偶然ではなかったのだなと。浅井さんが、新しい「月」の歌を作ってくれたことで、「MeseMoa.とぜあらる。さん」という形を不自然なものではなく、自然な「本当の形」にしてくれたんだなと感じています。

このことに、わたしはとても救われました。

 

MeseMoa.は、ひとり欠けているわけではありません。MeseMoa.は9人でMeseMoa.で、でもMeseMoa.の隣には絶対にぜあらるさんがいる。これから先もずっと。

 

そして、それをまた強く感じさせてくれたのは、2018年の全国ツアー『Maze No.9』でした。

 

MeseMoa.と浅井さやかさんの二度目のタッグ。通常のライブの合間に「ストーリー」という演目があり、そのストーリーの演出、脚本を浅井さやかさんが担当していました。

  

「Maze No.9」は、9人1組となってゴールを目指す巨大迷路アトラクションです。

分岐点の度に幾つものドアがあります。決してはぐれることなく、全員で同じドアを進んでください。もしも違うドアを開けてしまったら..

その人だけがパラレルワールド≪もう一つの世界≫に迷いこんでしまいます。

助けに行けるのは残された仲間の内、一人だけ。

開けてしまったドアの数だけ存在するストーリー。では、いってらっしゃい。

―Maze No.9 storyプロローグより引用

 

youtu.be

 

迷い込んだ者×助けに行く者

にーちゃん(英語教師)×とみたけ(英語辞典)

白服(映像編集者)×フォーゲル(犬)

野崎弁当(図書館司書)×二番煎じ(お守り)

フォーゲル(バリスタ)×気まぐれプリンス(切れかけの電球)

あおい(大学生)×ノックソ(インコ)

二番煎じ(ゲーマー)×あおい(猫)

気まぐれプリンス(保育士)×にーちゃん(破れた絵本)

とみたけ(シンガー)×野崎弁当(ギターケース)

ノックソ(青年実業家)×白服(てるてる坊主)

 

以上の組み合わせでストーリーは進んでいきます。

「迷い込んだ者」の職業を見ていくと、MeseMoa.のメンバーが実際に就いていた職業であったり、就いていそうな職業、中には現実に限りなく近い職業のメンバーがいます。

迷い込んだメンバーは、MeseMoa.であったときの記憶をなくしていますが、でも確実にそのメンバー自身で、もしいまMeseMoa.じゃなかったら、本当にこんな人生を送っていたのではないかと思えるストーリー。

招待を明かすことのできない「助けに行く者」は、迷い込んだメンバーをさまざまな言葉、あるときは歌、またあるときは踊りで、MeseMoa.だった記憶を思い出させようと奔走します。

そして記憶を思い出させることに成功しますが、いざ帰ろう、とすると肝心な扉が迷い込んだメンバーには見えない。帰ってくるには、ファンのみなさんのメッセージが必要。ツアーファイナルが行われる12月24日までにメッセージを送ってください。という結末でストーリーは終わります。 

 

そしてTOKYO DOME CITY HALLで行われたツアーファイナル公演。 

集まったメッセージカードがメンバーカラーごとに貼られ、揃った9つのドア。

その前に立つMeseMoa.のメンバーが全員同時に迷い込み、そしてそれを助けに行くのは、黄丹色の花の種を持った、ぜあらる。さんでした。

ひとりひとりが迷い込んだ世界の中で、交錯していくメンバー。思い出すきっかけは、メンバーからの言葉、そしてぜあらる。さんから手渡されるアイテム。

MeseMoa.のメンバーではないぜあらる。さんは、メンバーに直接語り掛けることはありませんが、破れた絵本、インコ、ギターケース、猫、英語辞典、てるてる坊主、切れかけの電球、お守り、犬…今までメンバーを助けに行った「モノ」を渡していきます。

 

そして歌い出したのは、「Is there-RAL color-」。

 

足元には、黄丹色の花。

MeseMoa.のメンバーは、「名前は知らないけど、知っている気がする。懐かしくて、あたたかい…なんだろう、この気持ち。」と走り出します。

 

元は「君と同じ涙流せるように」(Is there-RAL color- / 作詞 ぜあらる。)という歌詞だったこの歌。

『Maze No.9』の世界では、「君と同じ扉進めるように」という歌詞に変わっていました。

 むすめん。のみんなと同じ涙を流せるようにと願ったぜあらる。さんの思いは、『Maze No.9』の世界で、MeseMoa.のみんなが同じ扉を進めるようにという願いに変わりました。

それは決して、MeseMoa.とぜあらる。さんが別々の扉を進むのだという悲観的なことではなくて、ぜあらる。さんがMeseMoa.のみんなを同じ扉へ向かわせているのだというように解釈をしています。

 

 そして徐々に記憶を思い出していく彼ら。9人の物語は、ぜあらる。さんの言葉と、『Maze No.9』のメインテーマソングであった「ON」によって締めくくられます。

 

動き始めた このストーリー

君のとこまで 届けたい 最初の1ページ さぁ繋げよう

ON / 作詞 さつき が てんこもり

 

 この歌詞にある「君」とは、もちろん応援しているファンの方への想いも含まれていると思いますが、『Maze No.9』で歌われる「君」は、ぜあらる。さんへの想いも含まれているのはないかと、わたしは思います。

むすめん。のストーリーから、MeseMoaのストーリーへ繋げていく。その1ページをぜあらる。さんに届けたいという気持ちがあるのではないでしょうか。

 

そして2部のエピローグで歌われた「ばいばい」。

Maze No.9の≪もう一つの世界≫の自分たちとの、お別れの歌。

中野サンプラザでの公演を終えた直後のツアーでも、歌詞の改変があったこの歌。Maze No.9のツアーファイナルで歌われた際にも、歌詞の改変がありました。

 

元の歌詞                                             Maza No.9ファイナル       

夢見た場所にやっと立てたのに → 夢見た場所にやっと立てたから

まだ終わりたくないよ     → まだ終わりじゃないよ

俯かないでやってこれたのに  → 俯かないでやってこれたから

前が見えないよ        → 前しか見えないよ

 ばいばい / 作詞 halyosy 

 

夢見た場所に立てた「のに」、離れてしまうのではなく、夢見た場所に立てた「から」、MeseMoa.の物語はこれからも続いていくんです。隣には、必ずぜあらる。さんがいて。

涙で前が見えないのか、未来が見えないのか、どちらにせよ先が見えない状態であった彼らが、「前しか見えない」と歌っているんです。

昨今のアイドルブームの中で、アイドルグループの活動休止や解散という話を聞かない月はないんじゃないだろうかという状態です。素人が集まった集団から始まり、メンバーの活動休止や卒業を乗り越え、一度は夢を叶えた彼らが、まだまだ「前しか見えない」んだと歌ってくれていること、感謝の気持ちしかありません。

 

その後に、ここが君たちのゴール、それでいいですか?と問われたMeseMoa.は、「NO」と答えます。

そして流れる「ON」×「オーロラ曲技団」。

 

ここでもまた、「オーロラ曲技団」の歌詞が一部変わっていました。

 

元の歌詞                『Maza No.9』ファイナル

僕はひとりじゃない           → 僕らはひとりじゃない

「さぁ、次は君の番だよ」        → 「さぁ、次の扉開けよう」

「Open your mind Make up your mind」  → 「Open the door on to the next」

 オーロラ曲技団 / 作詞 halyosy

 

halyosyさんがむすめん。ためにつくった音楽を、浅井さんがMeseMoa.のために紐解き、もう一度結んでくれているんだなあと。

それで、みんなの涙で濡らして、その結び目を強くしてくれているんだなあと感じました。

 

エピローグの中で白服さんが「僕たちを出会わせてくれてありがとう 僕たちに出会ってくれてありがとう」と話してくれました。

この言葉がほんとうに嬉しくて、この「ありがとう」になんて言って「ありがとう」を返したら伝わるのかわからないです。わからないけど、これからも「ありがとう」って言い続けていきたいなって思っています。

 

そして今回の『Re:Trigger』。

たくさん考察や感想があがっているので、わたしからは少しだけ。

 

今回のミュージカルは、前作と比べ脚本演出の浅井さやかさんがより深くMeseMoa.のことを理解してくださった上で出来上がっています。

役者を事前に決めておいてから脚本を書くことを当て書きと言いますが、この作品のキャラクターはただの当て書きではありませんでした。

演じているキャラクターは確かにそこに生きているのですが、役者本人の人柄をそこはかとなく感じ取れるキャラクターになっていました。

「俺はあなたの舟に乗る」と怖がりながらも宣言するリール。

「俺が特別にコーラスとつけたるから こんなん後にも先にもないで」と言いセンターに立って歌い出すユオ、ひとりで歌うノクト。

「もしも朝がやってこないなら 迎えにいけばいいじゃん!」と力強く歌うナイト。

言っていることはぶっ飛んでるのに、どうしてかこの人に着いていきたいと思わせる力があるリヒト。それはきっと、心の奥底に優しさがあるから。

そしていつも温かい目でABOたちを見守っていた、ムスタ。

 

 

「関係性の魅力で書かせてもらってる」とおっしゃってくれていましたが、その関係性をこんなに素敵な物語にできるのは、浅井さんの「愛」だなあと思うんです。

 

 MeseMoa.を、むすめん。をこんなにも愛してくれる方が、こんなに愛溢れる方だということがほんとうに嬉しいですよね。

 

『Re:Trigger』や『Cry for the MOON』の世界は、「War Cry ~アイドル気取りで何が悪い~」、「オーロラ曲技団」などMeseMoa.(むすめん。)の楽曲を彷彿とさせるような言葉が出てきます。

それはきっと、halyosyさんと浅井さんがMeseMoa.を通して伝えたいと思うことが、おんなじだからなんじゃないかと思うのです。

 

名前を呼んで、みんなで歌って、諦めないでいること。

MeseMoa.を見ていると、そんな当たり前のようなことが愛しく思えてきます。 

そんなMeseMoa.の隣で、物語をつくっていく方が何人もいてくれることが、MeseMoa.の強みだなと思います。

 

そして、次はMeseMoa.史上最大キャパの8月4日パシフィコ横浜公演に繋がる、MeseMoa.全国ツアー2019【Ch8~チャンネル8~】が始まります。

 

www.mesemoa.com

 

【CH:】と称して様々なタイトルが並んでいるこの公演。まだ詳しいところはわからず、正式な発表はされていませんがツイートで「Ch8」のことを呟いているところを見ると、おそらくなんらかの形で浅井さんも関わってくださるのではないでしょうか。

 

 

 

中にはミュージカルや、作られた感動、お涙頂戴を好ましく思わない方もいらっしゃるのかなと思います。おそらく前回に引き続き、ストーリーパートのようなものがあると思うので、それよりもライブが見たい!ライブだけ見たい!という気持ちの方もいらっしゃるのかなと。

でも、彼らなら、絶対に楽しませてくれると思うんです。常に新しいことに挑戦していく人たちだから、きっと今までもそうだったんじゃないかな。

 

新しいことに挑戦していくのは、彼らが本気で日本武道館を目指しているから。武道館のステージに立つために、何が必要なのかを考えて、実行してくれているから。

 

 いままでの彼らの物語もとっても素敵で、大好きなんですが、これからの彼らを見ていくことができるのが楽しみでなりません!

 

ここまでだらだらと書きましたが、伝えたいのは

浅井さやかさん、ありがとうございます!と、MeseMoa.(むすめん。)、大好きだなー!という気持ちです。

少しでも伝わっていれば嬉しいです。ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 P.S.

「Is there-RAL color-」では「十の灯が輝くとき 目の前には奇跡が広がっていた」という歌詞がありますが、12月24日にMeseMoa.とぜあらる。さんが「Is there-RAL color-」を歌い、その約1ヶ月後に、灯が一つ増えてもう一度十の灯になると誰が予想したことでしょうか!

 

「一つ灯(あかり)と思い出を増やそう」byハピハピバスデ

 

 

このことは、また別の機会に。